いま話題のベーシックインカム(BI)の意味とは

      2018/09/24


「ベーシックインカムって最近話題だけど、何のこと?」
「人工知能やロボットとどういう関係があるんだろう」
「人間の仕事が奪われるっていうけど、将来どうなるか不安」

この記事は、そんな方へ向けて書いています。

こんにちは、ノマドのTEN(@02smwhere)です。


希望の党の公約の一つに、BI、つまりベーシックインカムが検討されていることに、非常に注目が集まっています。

「AIからBIへ」

果たしてどこまで理解が進んだ上での発言かはわかりませんが、個人的には非常に気になるワードふたつが並んでいます!

本記事のまとめ
  • ベーシックインカムの内容がわかる
  • 人工知能や仕事との関わりがわかる

イギリスがEU脱退の是非を問うために、国民投票を行ったことは、記憶に新しいですよね。
よくニュースにもなっていましたし。


実はその少し前に、同様の国民投票として、スイスにおけるベーシックインカムの導入検討が行われていたのです。

 
また、オランダのユトレヒトでも導入が検討されていました。

国全体ではなく、都市単位で実施され、人数的にも300人という限定的な規模ですが、その効果には注目が集まっています。

実験では、300人をいくつかのグループ分けし、異なる条件で支給が行われます。
 
そのうち、無条件で金銭が支給されるグループには、日本円で約12万円(妻帯者は約18万円)が毎月支給されます。

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そもそもベーシックインカムとは何か

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ベーシックインカムとは簡単に言うと、政府が国民の生活を最低限保障するために、年齢や収入状況に左右されることなく、一定額の現金を支給する制度のことです。

 
例えば、現代の日本においては、定年を過ぎると年金がもらえますよね。

同様に、収入が少ない人には生活保護がありまし、失業すれば一定期間は失業保険が出ます。

病気で働けなくなったら傷病手当がありますし、全員が加入している医療保険制度もあります。

子どもが生まれた家庭には、子ども手当が毎月一定額支給されているでしょう。

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ベーシックインカムは、こういった具体的な問題事項とは全く関係なしに、生活のために必要なお金を、誰もが平等に受け取ることが出来る仕組みです。

先述した例で言うと、スイスではベーシックインカムとして、国民に約27万円を支給すると決めていました。

ただし、収入が高い人については支給額が削減されるなど、働いている人にとっては、ほぼメリットのない仕組みとなっていました。

また、スイスの物価は日本に比べ高額です。

そのため、必要最低限な生活を送るとは言ったものの、かなり切り詰めた生活が強いられると予想されるのです。

そういった経緯もあり、スイスでの国民投票の結果、残念ながら今回は、ベーシックインカムの導入には至りませんでした。

 
このように、働くことが出来なかったり、健康や年齢の問題から生活が難しい馬足は給付を受けることができて、高所得者は給付を受け取ることが出来ないというのであれば、現行の社会保障と何ら変わりません。

重要なのは、あくまでも誰もが平等に、同一額の給付を受けられる制度こそ、ベーシックインカムであるということです。

ベーシックインカムがもたらす影響

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ベーシックインカムが導入され、毎月一定額の収入と最低限の生活が保証されると、人は労働をせずに生活を送ることができるようになります。

若者は生きていくために、ブラック企業に入る必要はないし、将来の老後の生活を心配しなくても良くなります

子供を産めば、家庭における人数が増え、それに応じて支給額も増えるので、少子化にも貢献するでしょう。

定年の概念はなくなり、働きたい人は働けばいいし、年齢や病気のために就労できない人、もしくは慢心的な人は、働かなくてもいい世界になるのです。

 
その結果、働く人にとっては魅力的な仕事のみが残るようになり、生きがいもあって幸せを感じられるようになります。

起業などで失敗したとしても、ベーシックインカムというセーフティネットがあるので、様々なスタートアップやベンチャーが生まれやすくなります。

大企業史上主義の価値観は無くなるので、中小企業であっても優秀な人材が集まり、新たなイノベーションを起きやすくなるでしょう。

 
これまでは年金・子ども手当など、担当や管轄が分散されていたお役所仕事は、簡略化されコンパクトになります。

結果として、公務員の人件費の削減となり、税金の使い道も広がっていくでしょう。

以上のような事が、今日の世界では国内外を問わずに、真剣に議論されているのです。

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よく挙げられるデメリットとして、労働が必須では無くなることによる、社会の労働意欲の低下や、予算の捻出方法がクリアではないことがあげられてます。

これを人工知能やロボットが解決してくれるのではないか?

というのが、先の「AIからBIへ」の発言の趣旨だと読み解いたのですが…
認識は正しいのでしょうか。

  
先日のメディアにおいて、将来的に無くなってしまう仕事として銀行窓口業務や、コールセンター、タクシー運転手など、様々な仕事があげられていました。

参照元:オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」 – 現代ビジネス

これらの仕事は、AIやロボットの発展によって奪われてしまうとのことです。

 
僕も学生時代に、短期で駐車場での車の誘導をしたり、コールセンターでのアルバイトしたことがありますが、非常に退屈でマニュアル化された仕事でした。

道を歩いていても、工事現場の前の歩道では、わずかな距離に3人の人間が立って歩行者の誘導を行っているのを見ると、この人員を他に割くことはできないものか、と考えてしまいます。

このような単純労働については、人間の仕事がAIに奪われる未来は想像に容易いのです。


すでにみずほ銀行のコールセンターでは、IBMのWatsonによる電話応対が検討されています。

人件費が安いからという理由で、北海道や沖縄、海外では日本語を学ぶ人が多い中国や、英語の通じるフィリピンなどにコールセンターを設置する時代は、次第に終焉を迎えるでしょう。

最近では多くの従業員が行っていた融資でさえも、AI代替して行なうようになってきたようです。

 


コンビニのバイトだって、Amazon Goのようなものが実用化されれば、なくなる仕事かもしれません。
実際に中国では、決済まで自動化されたコンビニが多く誕生していますしね。

 
このように、AIに仕事が奪われてしまったあとでも、新たなスキルを身に着けて、新しい仕事ができる人であればなんとかなります。

けれど、この世界は決してそのような優秀な人間ばかりではありません

生活のために、劣悪な環境で、向かない仕事を強いられるブラック企業を選ばざるを得ない人が出てきてしまう未来も、想像に容易いでしょう。

 
そのための受け皿としても、ベーシックインカムは有効的に機能します。

労働を強いられないのならば、日々をもっと豊かにできる、より魅力的で楽しい仕事に就くようになるからです。

嫌いなことはAIが代わりにやってくれるので、人間は好きなことを仕事にできます。

結果として仕事に意欲的になるし、生産性も上がりますね。

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ベーシックインカムによって人間の行き着くところ


このように、人間の仕事が人工知能とロボットに代替される未来とは、決して暗いものではありません。

ベーシックインカムと組み合わせて考えていくことで、新しい未来が見えてくるように思います。
まさに、「AIからBIへ」ですね。

その時には、現代以上に「人間とは何か」「生きるとはどういうことか」みたいな、哲学めいたものが大事に鳴ってくるのかもしてません。

 
平等に与えられたお金、もしくは時間という資産を、どのように使うか自分で考えて、行動していく能力。

これこそが、ベーシックインカムが導入された社会で求められていく重要なスキルだと考えています。

 
ちなみに僕は、人間はお金があって暇になると、旅に出ていくものだと思っているので、プロの旅人として先手を取るべく、ノマドとして毎日行動しています。

人によっては、これがゲームなのかもしれないし、アートなのかもしれないし、スポーツなのかもしれません。

皆さんも今のうちに本当に大好きなこと、見つけてみませんか?

 
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 - データ分析, ノマド生活