トルコでぼったくり被害にあって大使館と警察に行った話

      2018/08/08


「海外でボッタクリの被害にあった!」
「お会計の支払金額が明らかにおかしい!」

この記事は、そんなあなたに向けて書いています。

もしあなたが今、このような状況に陥ってしまっているとしたら、身の危険を感じる前にお金を払うようにしてください!

 
そして、詐欺にあった場所やお店の名前を覚えておき、可能であれば写真をとっておくこと!

 
こんにちは、ノマドのTEN(@02smwhere)です。

自慢ではないですが、僕はトルコのイスタンブールを旅していたときに、ぼったくりの被害にあったことがあります。

ぼったくりには、明確な定義がありません。

国によって物価が異なるように、ぼったくりかどうかを判断する基準なんて、旅行者や店によって異なるのが当たり前です。

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一杯3000円のビールを飲んだところで、

「こんなの高すぎる!ぼったくりだ!」

と思う人もいれば、

「素敵な雰囲気のお店だったし、それくらいの対価を払うのは当たり前だろう」

と思う人もいることでしょう。

僕の場合は、お酒数杯を飲んだだけで、支払いが10万円以上という明らかにおかしい金額設定だったこともあり、ぼったくり認定して大使館と警察に駆け込みました。

旅のトラブルはそれまでにも色々あったのですが、本記事の件が一番やばかったです。

 
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トルコのイスタンブール観光中の出来事

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イスタンブールでは、有名なブルーモスク付近のゲストハウスに泊まっていました。

当日もその周りをぶらぶらした後に、イスラム圏らしく水タバコを吸って優雅なひとときを過ごしていました。

 
夕食も済ませ、水タバコでいい感じにフラフラ気持ちよくなったため、そろそろゲストハウスに戻ろうと歩いていた時のことです。

ブルーモスク付近で、急にある男に声をかけられました。

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話によると、彼はドバイから学会で来ているらしく、機織り機の研究結果を発表しに来たようです。

せっかくイスタンブールまで来たのに、一緒に来た教授が出歩かないタイプのため、夜一緒に飲んでくれる人を探しているとのこと。

ホテルのスタッフにおすすめの店を聞いたので、タクシーで一緒に行ってくれないか?

と、誘われました。

 
 
普通の精神状態であれば、

明らかに怪しい…しかもタクシーに乗せられて、どこに連れて行かれるかわからんぞ

と身構えることができたはずです。

しかし、これまでの旅で会ったトルコ人はみんないい人だったこと。

トルコ入国後から1週間以内経過していて慣れていたこと。

そして、水タバコで気持ちよくなってしまっていた僕は…

 
ホイホイとこの自称ドバイ人に着いて行ってしまったのです。

 

バーの支払い金額が明らかにおかしい!!

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飲みに連れていかれたバーは、地下に入っていくような暗い雰囲気のお店でした。

初めはメニューを見て注文したのですが、金額的には見たところ普通の価格設定

そのため、二杯目以降は自称ドバイ人のドリンクと同じものを、メニューを見ないで頼んでいました。

 
 
3、4杯のドリンクを頼み終えたあたりでしょうか。

そろそろゲストハウスに戻りたくなった僕は、その旨を告げ、会計を頼むと、なんとびっくり!!

 
 
二人合わせて、日本円にしておよそ20万円以上の金額が請求されていたのです!!

これを見た瞬間僕は、酔いも急に冷めて、頭の血の気がさっと引くのを感じました。

 
「あっ、やられた…」

 
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ともに来た自称ドバイ人は、半額の10万円程度の現金を取出し、余裕で支払いを済ませています。

僕は、彼に告げました。

「お金がないので、払えない」と。

すると彼は、態度を一転。

「お前はマフィアか?」

(いや、マフィアはお前らやん・・・)

途端に彼は店の店員に何かを告げると、ガタイの良い男たちが数人出てきて、ATMへ連れて行かれます。

ATMへ向かう途中、僕は必死になって考えました。

何かこの状況を打破する方法はないか?
思い切って走って逃げてしまおうか?

しかし、男たち頻繁に後ろを振り返るが故、そういった行動に移す事ができませんでした。

 

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お金が払えないと胸ぐらを掴まれて殴られる

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さて、ATMの前まで連れてこられた僕。

横に男が陣取っているので、下手な動きもできません。

この時、とっさの機転で限度額の低いカードを取り出しました。

 
無職の味方、楽天カードです(真面目な話、本当に汗)

というのも、この時の楽天カードは学生の時のままの登録内容だったので、キャッシング枠も設定されておらず、ショッピング枠の限度額も10万円と最低額。

VISAが使えない店に当たった時に、マスターブランドのカードが一枚くらいあればいいか〜
くらいの考えで持っていったのですが、まさかこんな時に日の目を浴びることになるとは。

 
当然ですが、キャッシング枠が設定されていないため、ATMでお金を引き出すことができません。

その様子を横にいる男にも見せて、引き出せないことを訴えます。

複数台あるATMで試してみるのですが、そもそも限度額がないので、無駄です。

 
どうしようもないので、諦めたように店に戻りました。

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お店に戻ったといったものの、お金がないからそのまま開放してくれるはずがありません。

一緒に来た自称ドバイ人に、最後の希望を託してヘルプを求めます。

しかし、彼もやはりグルなのでしょう。

店員ぐるみで囲まれてしまい、胸倉を掴まれたあげく、左頬を殴られます。

さすがに身の危険を感じた僕は、クレジットカードでの支払いを提案しました。

クレジットカードであれば、後ほど保険なども効くはず。

現金は失ってしまったら、二度と戻ってこないような気がしていたので…

胸ぐらを掴まれた状態で、カードの支払い端末を差し出され、そのまま支払いを済ませる僕。

 
暗証番号を入力し終えた途端の「やってしまった」という感覚。

そのまま開放され、僕と自称ドバイ人は店の外に出ました。

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そう、僕は開放されたのです。

そして、二人きりになった僕に向かって、自称ドバイ人が言った一言。

 
 
「金ないなら、先に言えよ。どうだい、もう一軒行くかい?」

 
なんと!
散々人のことを悪者扱いして、金を巻き上げたあげく、さらに別の店に誘うなんだなんて。

 
誘いは当然断りました、あほか。

タクシーで来たので、どこかもわからない、イスタンブールの寒い街を、開放された僕はトボトボと歩きはじめました。

その後は、どうやってゲストハウスまで帰ったのか、よく覚えていません。

 

お金を取り戻すためにしたこと

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↑実際に被害にあった店の外観

翌朝、悩んだ末まず日本大使館へ行くことにしました。

生まれて初めてのぼったくり。
どう対応して良いかもわからず、見ず知らずの土地で人恋しくなっていたのもあり、冷静な第三者のアドバイスを効くために、地下鉄で在イスタンブール大使館へ向かいます。

そこでアドバイスされたのは、以下の点でした。


  • 大使館では被害にあった証明書は発行できるが、ポリスレポートは警察に行く必要がある
  • 店の場所を思い出し、警察に同行してもらってカードの支払いを取り消すのが良い
  • どういった事態が起きたかはトルコ語に起こしたメモを持たせてくれるので、それを警察に提出すること
  • 今回は、日本大使館へ行くという選択は正しかったように思います。

     

    やはり同様の手口による被害が多いため、どのように対照すべきか、適切なアドバイスがもらえること。

    ポリスレポートではないとはいえ、大使館発行のほぼオフィシャルな書類がもらえること。

    日本語で状況を説明の上、トルコ語に翻訳したメモをもらえたこと。

     
    これらは何事にも代えがたい、強い味方になってくれました。

    警察に行ったところで、警官に英語が通じるとは限りませんからね。

     
    僕はタクシーを降りた景色と、ゲストハウスまで歩いてきた記憶を頼りに
    、なんとか店の場所を確かめることに成功します。

    その後、店の近くの警察へ出向き、大使館でもらったメモを見せます。

    警察とは言え、日本のそれとはまるで違う雰囲気です。

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    ヘラヘラしながら出てきた警官が英語で説明してくれた後、強面の警官がなんとか対応してくれます。

    しかしこの警官、うまく英語が通じません

    店に向けて歩き始めたのですが、あまりにも会話にならない。

    急遽彼の弟らしい人物が、英語にて電話とメッセージで対応してくれます。

     
    Night train station photography 72644

    実際に店にたどり着いてからは、かなり時間がかかりました。

    夜しかやっていないようなバーなので、昼間に訪れても、対応するのは一苦労です。

     
    不安でいっぱいの僕は、なぜか途中でチャイをご馳走になったり、旅行や仕事の話をされて、時間を潰します。

    僕と過ごしている間も、頻繁に誰かに電話をかけたり、道行く人々を何かを話している警官。

    (こいつら全員、俺のことをさらに騙そうとしているんじゃないか?)

    この頃の僕は、目の前の警官すら信じきれない、かなり疑心暗鬼な状態になっていました。

     
    しばらくすると、どこからともなく、コートに身を包んだ別の男が現れます。

    とは言え、トルコ語がわからない僕にとって見れば、彼は警官なのかそうでないのかも、よくわかりません。

    とにかく、僕と警官、そしてどこからともなく現れた男の三人で店へ向かいます。

    すると、なんと店員が店のドアを開けてくれました。

    支払いに使ったカードを出せ、と言われて端末を操作するのですが、うまくいかず。

    結果として、クレジットカードの支払い金額はそのままに、トルコリラの現金で総額の3/4程度が返金されました。

     

    考えてみると警官もグルだったのでは?

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    けれども、なんだか雰囲気がおかしいです。

    だって、一緒に来たはずの警官と後から現れた男、そしてぼったくり店員たちが、皆仲良さそうにトルコ語で談笑しているんですよ?

    知り合いか、常習犯なのか、はたまたグルなのかな?
    と疑ってしまいました。

     
    決定的だったのには、警官の弟からあるメッセージが届いたこと。

     
    「英語の通訳代として、帰ってきた金額の半額を支払え」

    そう命じられてしまいました。

     
    そもそも英語が話せないのは警官の勝手だし、そんなやつを外国人の担当にするなよ。

    しかも通訳に金がかかるだなんて聞いてなかったし…

     
    もう何もかもが面倒くさく鳴ってしまった僕は、言われた金額を警官に支払いました。

    ただ一点、手書きのポリスレポートを書いてもらうのには成功しました。

    内容としては大したことがないのかもしれませんが、せめて警察に行って被害を報告し、それに対応してもらったことの証明にはなります。

    その紙をもらうがいなや、「もうさっさと行け」という警官の言葉もよそに、ゲストハウスに戻っていったのでした。

    いま被害にあってしまったあなたへ

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    もし、いま海外でぼったくりの被害にあってしまって、どうしたら良いかわからず悩んでいる人がいたとすれば、断じて言います。

    危ない目に合う前に、おとなしく支払いに応じてください。

    命は、何ものにも代えられません。

    仮に支払ってしまったとしても、後からなんとでもなります。

     
    大事なのは、被害にあったことをきちんと報告すること。

    その店や状況をきちんと記録しておいて、適切な方法で保証を受けることです。

     
    僕の場合、日本に戻ったあとに、警察がグルの疑いもあったことを含めて、上記の旨を正直にクレジットカード会社に話しました。

    クレジットカードで支払ったことが幸いし、カード端末の加盟店や住所、支払い金額が記録されており、提出したポリスレポートと大使館の書類などから、僕の話に信憑性が担保されていたのです。

    すると、なんと特別措置で半額の損害保証を受けることができました!

    本来であれば、自分で暗証番号を入力してしまった以上、カードの不正利用にはならないため、支払いを止めることはできません。

    とは言え、脅されていた状況、殴られたり胸ぐらを掴まれて、地下の店で複数の男に囲まれていた状況について、クレジットカード会社が考慮してくれた結果のようでした。

     
    被害額10万円の3/4が返ってきて、そのうち半額は警察に取られてしまったけれど、半額もクレジットカード会社から返金された。

    自己負担としてはおよそ2万円強ですが、授業料と思えば安い方です。

    StockSnap VPSD8JT149

    僕が遭遇してしまったように、とりあえず目の前の支払金額に絶望しているとしても、命さえあれば(さらに支払いが現金ではなくクレジットカードで済んでいれば)、いくらでも取り戻す方法はあります。

    自分は悪いことはしていないのですから、堂々と申し出れば良いだけです。

    だからこそ、まずはいま現在の状況を安全に脱出することを優先させ、決して反発したり、相手を刺激するような行動をとらないでください。

    その後、落ち着いたら店の場所や名前、被害にあった状況などを整理し、記録しておきましょう。

    大使館や警察に行くのは、それからでもなんとでもなります。

    一人でも多くの方が、安全な海外旅行を楽しめますように。

     
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