コンサル志望者がSIerとの仕事内容の違いを勉強する意味とは

      2018/09/02


「コンサル業界が気になっているけど、どんな仕事をするかわからない」
「企業研究をしているとSIerという言葉が良く出てくるけど、なんだろう」

この記事は、そんな方へ向けて書いています。

こんにちは、TEN(@02smwhere)です。

本記事では、外資系コンサルティングファームの仕事内容をわかりやすく解説するため、SIerと呼ばれる業種と比較する形で、仕事内容を説明していきます。

「コンサルタントなのにシステム導入?」

という疑問を感じた方。

現代のコンサルティングの内容を知るためには、システムの勉強が必要不可欠なのです。

本記事のまとめ
  • コンサル業界を目指す人がSIerについて知るべき理由
  • コンサルとSIerの業務内容の類似点と相違点の解説
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コンサルタントがシステム導入の仕事内容を勉強すべき理由

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外資系コンサルティングファームは、新卒転職問わずに、就職先として非常に人気のある業界のひとつです。

ですが、かつての僕がそうだったように、特に就活生はコンサルタントについて、これといった仕事のイメージを持てずにいると思います。

 
一方で、”不動産コンサルタント”や”ブログコンサル”など、コンサルの名前ばかりを目にする機会自体は、とても多くなってきたように思います。

こういった背景もあってか、コンサルタントの業務内容は、さらに分かりにくくなってる気がします。

 
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さて、コンサルタントと聞くと、華やかでかっこいい仕事を思い浮かべることでしょう。

世間一般のイメージだと、外資系コンサルタントが行っていそうなのは、経営課題を解決するような戦略系のプロジェクトですよね。

もちろん、短期間で高付加価値の課題解決を行なうため、いただくフィーも非常に高いです。

会社としても、高収入が得ることができます。

 
一方で、これらのプロジェクトは、通常は1週間から数ヶ月など、比較的短期間で終了する事が多いです。

しかも、一度プロジェクトが終わってしまえば、その後も継続して案件が安定的にもらえる保証はありません。

つまり、戦略系のプロジェクトばかり受注していると、コンサルティングファームにおける会社としての収益が安定しないのです。

 
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さらに、いわば戦略系コンサルタントは、サラリーマンでもトップクラスの高給取りで知られています。

そのため、会社としては大規模な人数をかけて開発を行う、いわば人月計算によるシステム開発要件をセットで売り込むことで、彼らの給料の元手を作ろうとします。

 
戦略系コンサルタントが分析した課題を、業務系コンサルタントが解決策に落とし込み、ITコンサルタントが具体的なソリューションを構築して、エンジニアが開発する。

…といった、上流から下流までの一貫した案件が非常に多いのです。

 
そのため、上流工程にあるコンサルタントは、プロジェクトの下流、ひいては自分の給料の元手になっているシステム導入について、なるべく理解を深めておく必要があるのです。

以上が、コンサル志望者がシステム開発の仕事内容について勉強すべき理由になります。
 
合わせて読みたい>>>> コンサルティングファームの職種の違いをざっくり解説する

 

システム導入を行うSIerの具体的な仕事内容とは

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このような経緯もあり、最近のコンサルティングファームでは収益が安定するシステム導入案件、いわばSIのプロジェクトに偏る傾向があります。

そしてSIerとは、SI(システムインテグレーション)にerを付けた用語で、主にクライアント企業にシステム導入を行なう仕事のことです。

 
しかしながら、コンサルティングファームとSIerにおける仕事内容の大きな違いは、だんだんと薄れてきています。

もちろん、企業文化や対応するクライアント、その後のキャリアパスなどに違いはありますが…

お互いを転職者が行き来することは、決して珍しいことではありません。

 

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例えば、クライアントが抱える業務上の課題を、ITで解決するプロジェクトがあったとします。

これに対応するのは、主にITコンサルタントというイメージになりますが、システムのことだけ知っていても、根本的な課題解決を行なうことはできません。

そのため、製造業や金融業など、クライアントの業務に応じたスペシャリスト、いわゆる業務コンサルタントがペアを組んで、同じプロジェクトに入って働くわけです。

 
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業務改革を行う人材に強みを持っているのは、コンサルティングファームである!」というのは、過去の話です。

近年では、各社の知見が溜まってきたこと、お互いの業界における人材の出入りが激しいこともあり、コンサルの競合がSIerになることもしょっちゅうです。

前職のSIerで働いていた人がコンサルに移り、会社は違えどもクライアントは一緒なので、勤務先も仕事内容も大きく変わらない…

なんてことは、大いに有り得る話です。

 
近年は働き方改革もあってか、SIerが受注するプロジェクトであっても、業務改善の案件が非常に増えています。

 
クライアントが抱える課題について、システムを導入するにはコストが掛かるが、残業代が減ることによって生まれる利益も明らかにする。

あるいは、システムの導入にかかる費用、盛り込むべき要件や機能を見積もる。

 
このような仕事は、コンサルでもSIerでも、変わらない重要な仕事内容となっているのです。

 
合わせて読みたい>>>> 業務改善でSIの仕事をする意味を車に例えて解説する

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SIerとコンサルティングファームの仕事内容の違いとは

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では、コンサルティングファームとSIerにおける、具体的かつ決定的な違いとは何なのでしょうか。

結論から言うとほぼ変わらないに等しいです。

(僕はコンサルティングファームでしか働いたことがありませんが、周りの話を聞いている限り)

 
結局のところ、戦略系の案件だけでは稼げず、システム開発で利益を得ているのは事実であるわけですから。

クライアントの課題があって、要件を定義し、設計をして開発、テスト工程を経て、クライアントに終了の承認をいただく。

こういったプロセスで稼いでいるので、自然と業務内容も類似してきます。

 
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強いて言うのであれば、会社として目指しているゴールの違いだと思います。

コンサルティングファームとSIerでは、提供するサービスがシステム導入という点は共通していますが、ビジネスを立ち上げた発端が異なります。

 
SIerは、発足当初から一貫して、システムインテグレーションを仕事にしてきた企業です。

その名前の通り、クライアントが抱える課題に対して、システムを納品して課題を解決します。

したがって、システム導入をして利益を上げることが、会社として掲げるビジネスのゴールになることでしょう。

抱えている人員としても、プログラムや業務パッケージなど、比較的テクニカルな人が多いイメージです。

確かにコンサルと競合する機会は増えていますが、それでもSIerとして認識がある以上は、システム導入をメインの生業をしているのが事実です。

 
一方でコンサルティングファームは、企業が抱える課題を解決するために、システム導入という手段を取っているという立場です。

近年はシステム導入のプロジェクトが大幅に増えているため、SIerとの競合が非常に多くなっていますが、本来のコンサルティングの発端はそこではありません。

どんな課題であっても、クライアントに利益をもたらし、それに対する報酬をいただくことが、会社としての目的です。

そのため、どんなに立派なシステムを開発したとしても、クライアントの課題解決に結びつかないのであれば、プロジェクトは失敗として終わります。

 
システム開発のプロセスについては、下記記事で詳しくまとめているので、合わせてご参照ください。
 
合わせて読みたい>>>> Vモデルによるシステム開発のフェーズを自動車に例えて説明する
 

SIerよりコンサルタントが人気の仕事である理由とは

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このように、コンサルティングファームとSIerで企業文化の違いはありますが、現場はほとんど変わらないと思って構わないでしょう。

結局両者ともやっていることは、対クライアントで行なう、システム開発のプロジェクトなわけですから。

 
しかしながら、特に昔からコンサルティングファームで働いている人、あるいはマネージャーより上の役職の人だと、コンサルタントであることに誇りを持っている事が多いです。

はっきり行って、就活生がコンサルティングファームには憧れるのに、SIerは人気がない理由は、ここから来ていると思います。

仕事内容はSIerのSEと変わらなくても、コンサルタントと名乗ったほうが、対外的なウケが良く感じるのも、無理はありません。

 
これをよく捉えると、会社が好きで、自分の仕事に誇りを持ってハードワークしている人が多いです。

そのため、優秀な同期に恵まれることも多いですし、驚くほど仕事ができて、尊敬できるマネージャーと働ける可能性も高いことでしょう。

 
近年はSIerの会社であっても、システム導入とは大々的に銘打たず、課題解決など、コンサルティングファームと遜色ないキャッチフレーズを押し出している企業が多いです。

しかし、このように働く社員のモチベーションが違ってくる以上、企業文化が変わってくるのは必然的なものでしょう。

 
合わせて読みたい>>>> 外資系コンサルで働いたノマドが仕事の生産性について切る
 

コンサルタントの方が激務であり給料も高いのは事実

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もちろん、僕が目にしてきた限りだと、コンサルのほうが給料が高いのが事実です。

SIerからコンサルへの転職理由も、昇進や昇給などを目的とした人が多くいます。

しかし給料が高いということは、それだけ求められるものが高いということです。

 
コンサルタントの業務では、システムエンジニアとは異なり、プロジェクトにおける成果物を定義することから初めなければなりません。

何をゴールとし、いくらの予算で、どれほどの規模を持って一つのプロジェクトとするか、自分たちで考える必要があります。

これは開発における工程にもよりますが、クライアントとの契約は委任契約となり、労働時間も時間管理ではなく、裁量労働制になります。

 
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つまり、クライアントをいかに満足させられるかが勝負で、時間やアウトプット量など無制限に等しく、「ここまで出来れば合格」という明確なラインがありません。

そのため、最初の見積が甘い状態でプロジェクトが進むと、下流工程に迷惑をかけてしまいますし、リスクヘッジができていないと、クライアントとの関係がこじれたりします。

したがって、開発工程の上流におけるコンサルタントは、基本的なビジネスマナーや業界知識はもちろん、システム導入における知見を持ち合わせている必要があります。

 
そうでなければ、クライアントへの提案や成果物の設定、予算やスケジューリングを行なうことができないからです。

これもまた、コンサル志望者がSIer、システム導入の仕事内容を勉強すべき理由の一つです。

 
合わせて読みたい>>>> 激務で残業地獄でもコンサルが人気な理由とは
 
 

SIerとの違いを知った上でコンサルティングファームへの転職に望む

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本記事では、コンサルティングファーム志望者に向けて、その業務内容をよりイメージしやすくするために、システム導入の実例やSIerとの違いをご紹介しました。

僕自身も、第二新卒でコンサルティングファームに入るまで、恥ずかしながらSIerの意味や業務内容を知らずにいました。

入社後のミスマッチを無くすためにも、一人でも多くの志望者の方に役立てる前知識として、役立てていただければ幸いです。

 
こちらの記事では、第二新卒での転職事例も含め、おすすめの転職サイトをご紹介しております。

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僕の転職事例はこちら>>>> 第二新卒で自動車メーカーから外資系コンサルタントへ転職
 

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