日本の大企業でデータ分析の導入が進まない理由とは【大手SIerに関連】

      2018/08/31


「会社でデータ分析を担当することになった、何からしていいのかわからない…」
「そもそもなぜこの会社には、データサイエンティストがいないんだろう?」

この記事は、そんな方へ向けて書いています。

こんにちは、TEN(@02smwhere)です。

データサイエンスの必要性が叫ばれて久しいですが、国内では依然としてデータサイエンティストが普及しているとは言い辛いのが現状です。

本記事では、日本の大企業でデータ分析の活用がいまいち進まない理由を考えてみましょう。

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日本のデータ分析業務が進まない理由とSIerの関係

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これまでの事業活動において、様々なデータというものはいわゆる情報システム部門が管理していました。

情報システム部門の主な仕事は、各従業員が使用するパソコンを管理したり、イントラサイトを作ったり、社内の勤務管理や給与等を管理するシステムを作ったり、ネットワーク全般の整備をすることです。

現在の日本にある大手企業において、多くの企業がこのような情報システム部門を抱えています。

数字とデータのモンスターである銀行や証券会社であったり、在庫管理がシビアなメーカーや小売業も、情報システム部門の存在なしに存続することはできません。

しかし一方で、このようなシステムの保守運用であったり、社内のパソコン管理や業務システムは、直接的な利益を生み出しているわけではありません。

従って企業にしてみれば、情報システム部門の予算をいかに削減できるかに注力しており、これを請け負うのがSIerやITコンサルの仕事となっています。

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さて、ここで重要になってくるのが、多くのSIerのビジネスがいわゆる人月商売になっているという点です。

簡単に言うと、多くの人数をかけて長い時間働かせたほうが、SIerは多くの報酬を得ることができます。

つまり裏を返せば、最新鋭のデータ解析ができるクラウドベースのサービス導入を行うよりも、初めからデータベースを立ち上げて、なるべく人の手と時間をかけて…

みたいな、単純かつ工数のかかるプロジェクトを好んで提案しがちになります。

そして多くの日本の大企業の場合、古くからの付き合いのあるSIerとの関係がズブズブであり、最新のIT事情に対するアンテナ感度も低いので、例え時代遅れのプロジェクトであっても発注してしまいます。

 
このように、日本の大企業とSIerの関係上、最先端のデータ分析が進まないことは納得がいくのです。

システム導入を提案する側にしてみれば、クライアント企業がIT知識を身に着けて、最先端の技術を使われることは、間接的に売上の減少につながります。

したがって、これまた旧態依然としたSIerほど、顧客のご機嫌を伺いつつ、前世代の技術から進歩しないようにヒヤヒヤしているのです。

そして両者の企業構造は、世間一般から見るとIT人材と呼ばれるようなSIer側のエンジニアにとってみても、重要な成長機会の損失です。

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近年のエンジニアは、とりあえずコードを書いて得られた分析結果をもとにフィードバックを回し、手を動かしながら改善を繰り返していく、アジャイルという手法が注目を集めています。

単なるエンジニアリングやデータ整理だけでなく、サービスや企画まで携わることができるので、やりがいもありますし、成長できる機会も多いです。

しかし、大手のSIerにおけるシステム導入のプロセスにおいては、昔からウォーターフォール型がほとんどとなっています。

大きい会社であるほど、古くからの手法を簡単に変えることはできませんし、スタッフの仕事もルーティンワーク化されています。

ウォーターフォール型をとっている以上、業務の細分化も避けられず、個々人が成長を実感する場面はどうしても少なくなってしまいます。

合わせて読みたい>>>> アジャイル型とウォーターフォール型の開発手法の違い

 

日本の大手SIerから業務改善やデータ分析へキャリアをシフトしていく

では、今後日本企業におけるデータ分析の普及を進め、自分自身のキャリアを構築していくためには、どのようなアクションをとる必要があるのでしょうか。

実は大手SIerも、こういったビジネスモデルが持続可能ではないと考えており、データ分析を含めた業務改革を提案するなど格闘しています。

しかし、やはりデジタル案件の実績や強みを持つファームに案件をとられており、しばらくはこの力関係も逆転しそうにありません。

 

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そのため、個人でできることとしては、なるべく最先端の技術を使ったシステム導入を行っている企業に活躍の場を移すことを考えるとよいでしょう。

具体的には、外資系コンサルに転職することであったり、SIerにおいて上流工程を行うポストを狙うことになります。

本ブログにおきましては、コンサルティングファームの仕事における様々な情報も合わせて発信しております。

興味のある方は、ぜひほかの記事もご参照ください。

合わせて読みたい>>>> 未経験からデータサイエンティストで転職を目指す勉強方法とは

 

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