「外資系コンサルティングファームへの転職を考えているけど、次の就職先は後悔したくないから不安…」
「コンサルに向いている人は、どんな人だろう?激務でブラックなら、適正がないとキツイかな…」
この記事は、そんな方へ向けて書いています。
僕は新卒の自動車メーカーを一年目で退職した後に、外資系コンサルティングファームへ再就職し、現在は別の事業会社で働いています。
本記事ではそんな僕が、一見華やかに見える外資系コンサルタントの裏の部分、ひいては適正や転職時に後悔しそうなポイントをご紹介します。
- 外資系コンサルタントへの就職に適性がある人とは?
- 外資系コンサル就職で後悔するパターンは上司の当たり外れ次第
残業や労働環境が改善されたコンサル業界が人気になってきている
東大・京大生が選んだ「就活人気100社」 トップ10社中8社が外資系 NqnAcmzJip dCIjdUIDGN
— PRESIDENT Online (@Pre_Online) 2018年2月2日
一般的には、外資系コンサルタントは激務のイメージがあります。
そのため、転職して後悔するパターンであったり、元々適正がないにも関わず無理をしてしまうパターンの体験談などが、ネットに溢れているように感じられます。
しかしながら近年は、労働環境の改善に力を入れていることをアピールするファームが、徐々に増えてきたように思います。
こういった背景もあってか、東大・京大生が選んだ「就活人気100社」のうち、なんと外資系コンサルティングファームはトップ10社のうち6社を占めています。
つまり一言でいうと、学生の外資系コンサルタントに対する考え方が、大きく変わってきているとも言えます。
確かに若い人もどんどん減っていきますし、学生の仕事に対する考え方も変わってきています。
一方で外資系コンサルティングファームとしても、扱う仕事はどんどん増えつづけているため、人員を増やしていく必要に迫られています。
そのため、働き方を含めた様々な価値観を認めるように、コンサルティングファームも受け皿を大きくしています。
外資系コンサルティングファーム就職への適正には強い成長意識が重要
外資系コンサルティングファームが労働環境を改善するだけでは、ここまで就職先として人気になる理由にはなりません。
それでもなお、未だに大学生の就活や、転職市場で人気なのは、仕事のやりがいやスキルアップの機会、さらに高額な給料によるものでしょう。
そもそもコンサルティングというものは、各業界の一人者かつ当事者であるクライアントが、独力ではどうしても解決できない課題について、外部の知識と労働力をもって解決することです。
つまり、元々仕事の難易度が高かったり、そもそも面倒くさいようなことを、高いお金をもらって短期間で解決することが求められます。
言い方を変えると、社会人経験が浅いうちの外資系コンサルティングファームへの就職は、本当におすすめできます。
世の中のありとあらゆる仕事をこなしていく上で、必要となるベーシックスキルについては、外資系コンサルティングファームで徹底的に鍛えることができます。
確かにロジカルシンキングができるか、論理建てて説明することができるか、などはコンサルタントとして重要な適性ではありますが…
これらのスキルは、入社してからでも鍛える事が可能なので、心配には及びません。
僕の考える最も大切な適性とは、自分自身のキャリアアップへの意識を強く持っている!という軸がぶれないことです。
こういった成長機会への意識の高まりが、近年新卒の間で外資系コンサルティングファームが人気になってきた理由でもあるのではないでしょうか。
もちろん同年代の日系企業に比べて、貰える給料が高額であることも、外資系コンサルティングファームが選ばれる要因であるとも言えます。
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外資系コンサル就職して後悔するパターンはマネージャーの当たり外れにあり
外資系コンサルティングファームが、仕事のやりがいや自身の成長のために、とても魅力的な職場であることは、すでにお伝えしました。
しかしながら、実際にいちコンサルタントとして働いてみると、
「仕事が楽しく、スキルアップの機会に恵まれるか?」
「そもそもコンサルに就職して後悔しないか?」
などは、配属されるプロジェクトの上司、マネージャーに大きく依存するように思います。
コンサルティングファームのようなプロフェッショナルの集まりだと、どうしてもロジカルで気が強いマネージャーに対して、スタッフは遠慮がちになってしまいます。
当たりが強いだけならまだしも、やりがいやプロフェッショナルと言った言葉の下に、見合った対価を支払おうとしない環境も、残念ながら存在しています。
例えばかつて僕が経験したプロジェクトでは、スタッフのメンバーが軒並み体調や精神を崩しており、残業の申請をしていませんでした。
そんな事実を把握しているにも関わず、全く問題意識を持っていないマネージャーに対して、僕が疑問を投げかけると、
「残業や健康を天秤にかけた結果、どうしても得たいものや達成感があるのから、プロフェッショナルとして働いている」
「医者は自分がしんどいからと言って、目の前の患者を投げ出したりはしないだろう?」
「つまりそれは、プロフェッショナルという働き方のことなんだよ。」
「プロフェッショナルは働いた時間ではなく、出したバリューに応じて対価を得るべきだ。」
「君は新人だ。クライアントに何もバリューを出せていない。」
「残業代がほしいなら、バリュー出せるようになってからにしろ。」
そんなニュアンスのことを言われました。
このように、マネージャー個人の価値観次第で、仕事環境が急激に変化してしまうリスクもあります。
ですがそもそも会社として、やりがいや達成感を振りかざすことで、残業代を払おうとしないのは、許されることではありませんよね。
近年は通報用のホットラインも整備されてきたので、環境も改善されて来ているようですが。
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外資系コンサルの適正は一言で言えば”自分を持っていること”
このように、一部のコンサルティングファームやプロジェクトの労働環境は、
いわゆるブラック企業の体力的な過酷さ。
ロジックゴリゴリの精神的負荷が高い理屈っぽさ。
ステレオタイプのコンサルタントのプロフェッショナルマインド
これらが高度に絡み合った状態となることもあり、結果として転職後の後悔につながってしまう可能性もあります。
しかしながら、もちろんコンサル業界に属する全てのファームが、激務なわけではありません。
そもそも“コンサルティングファーム”とは、会社の看板こそ掲げているものの、結局は個々人の集まりである意識が強いです。
コンサルは一般的な会社とは少し異なって、“ファーム”という言葉の通り、所属しているコンサルタント一人ひとりが、会社として抱えている商品になります。
したがって、個人によってクライアントに出せるバリューが異なり、個人によって働き方や考え方も異なるのも、ひとつの個性として柔軟に受け入れる傾向があります。
こういったダイバーシティ意識については、さすが外資系企業だけあって、柔軟に取り入れているファームが多いように感じます。
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コンサルティングファームの勤務実態を知る具体的な方法
では、これから外資系コンサルティングファームへの転職を考えるにあたって、どのように各ファームの職場環境の違いや、自身の適正を見極めれば良いのでしょうか。
学生の方であれば、ビズリーチ・キャンパスを利用して、自分の大学や学部・研究室などの共通点から、コンサルタントの先輩と話をしてみるとよいでしょう。
遠方の大学であれば、スカイプでのオンライン相談も対応できるなど、気軽に相談できるシステムも整っています。
こちらの記事では、僕なりに新卒の就職の考えをまとめておりますので、ぜひご参照ください。
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また社会人として、これから外資系コンサルティングファームへの転職を目指す方は、利用する転職エージェントを慎重に選ぶことをおすすめします。
その点、会員制転職サービスのビズリーチならば、外資系企業にも多くのコネクションを持っています。
やる気や元気があるうちに、そして少しでも若さを活かせる早い時期に、エージェントに相談してみることをおすすめします。
こちらの記事では、僕自身の転職事例をご紹介しております。
日々の仕事に悩んでいる方、外資系コンサルティングファームへの就職を目指している方は、ぜひ一度ご覧ください。
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